chapter-3.混迷の遺跡編

【小説】片翼の召喚士-episode084

混迷の遺跡編-episode084 【片翼の召喚士】  すっかり静まり返った真夜中、キュッリッキはフッと目が覚めた。薬と睡眠の効果で、今は少し気分が落ち着いている。苦しくなかった。  月明かりだけの薄暗い部屋で目だけを動かすと...
chapter-3.混迷の遺跡編

【小説】片翼の召喚士-episode083

混迷の遺跡編-episode083 【片翼の召喚士】 「よし、俺が飲ませてやろう、貸せ」  ベルトルドが手を出すと、アルカネットはコップを両手で握ったままそっぽを向く。 「私が飲ませますから、そこどいてくださいな」 ...
chapter-3.混迷の遺跡編

【小説】片翼の召喚士-episode082

混迷の遺跡編-episode082 【片翼の召喚士】  ああそういえば、といった無言のツッコミが、室内にモヤモヤと沸いた。  その沈黙を破るように、アルカネットがいきなり「ブフッ」と吹き出す。 「なんで、なんて聞いたら、...
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【小説】片翼の召喚士-episode081

混迷の遺跡編-episode081 【片翼の召喚士】 「ボクこんなに働いたの、初めてだよ…」  ランドンはトントンッと肩を叩きながら、首を左右に動かした。その度に関節がポキポキと鳴る。  窓からは明るい光が差し込み、今日...
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【小説】片翼の召喚士-episode080

混迷の遺跡編-episode080 【片翼の召喚士】 「ぷはー…、めっちゃ怖かった…」  ハドリーは長い息を吐き出しながら、その場にヘナヘナと座り込んだ。 「あたしも、一生分の勇気を奮い起こした気がするわ」  同じ...
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【小説】片翼の召喚士-episode079

混迷の遺跡編-episode079 【片翼の召喚士】  薬が効いてきて、キュッリッキは重くなった瞼をゆっくり閉じた。  それまでずっとアルカネットにすがって、喉を嗄らすまでザカリーの嘆願をやめようとはしなかったのだ。  ...
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【小説】片翼の召喚士-episode078

混迷の遺跡編-episode078 【片翼の召喚士】  10時間以上にも及ぶ大手術になった。空はすでに夕闇に染まり、することもなく待ち続けていた一同は、マルヤーナから手術成功の報を受けて、張り詰めていた緊張を解いて安堵した。 ...
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【小説】片翼の召喚士-episode077

混迷の遺跡編-episode077 【片翼の召喚士】  晴天に恵まれた湿度の高い朝、天地に鳴り響くほどの獣の咆哮が、静かな町全体を飲み込んだ。  何事かと町民は起き出し家屋の外に出ると、そこにありえないものを見て仰天した。 ...
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【小説】片翼の召喚士-episode076

混迷の遺跡編-episode076 【片翼の召喚士】  アルカネットと医師2人がソレル王国のエグザイル・システムに到着すると、いきなり銃口が多数突きつけられた。エグザイル・システムの周りは、2個小隊ほどのソレル王国兵たちに取り囲まれ...
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【小説】片翼の召喚士-episode075

混迷の遺跡編-episode075 【片翼の召喚士】  ザカリーは眠ることができず処置室の前まで来ると、遠慮がちに中を覗いた。キュッリッキの容態が気になってしょうがないのだ。 「キューリは大丈夫だよ」  いきなりランドン...