【小説】眠りの果てに 第四話:伯爵様との対面

眠りの果てに(完結)
この記事は約2分で読めます。

第四話:伯爵様との対面

「《はじめての おるすばん》

 リスくんの、おとうさんと、おかあさんは、ごようがあって、おでかけすることになりました。

 リスくんは、おうちでひとりでおるすばんです。

「ひとりで、だいじょうぶ?」

 おかあさんはとてもしんぱいそうです。

 でも、リスくんは、むねをはってこういいました。

「ボクはもう、ひとりでおるすばんだってできるんだ! しんぱいしないで」

 リスくんのことばに、おとうさんとおかあさんは、うれしくてうれしくて、あんしんしておでかけしました。

 ひとりになったリスくんは、おうちのことをして、おかあさんをおどろかせようとしました。

 ハタキとホウキをもってくると、リビングのおそうじをはじめました。でも、ひとりでおそうじをしたことがないので、かびんをひっくりかえしたり、カーペットがしわくちゃになって、まえよりひどくなってしまいました。

 こんどは、だいどころのおそうじをはじめました。ホウキがおさらをしまっているたなにあたって、たくさんのおさらがおちて、われてしまいました。

 いっしょうけんめいがんばれば、がんばるほどしっぱいしてしまいます。

 そこに、おともだちのネズミくんがあそびにきました。

「どうしたのリスくん? どろぼうがはいったのかい!?」

 おうちのなかをみて、ネズミくんはしっぽをとがらせておどろいてしまいました。

 すっかりおちこんでしまったリスくんは、おかあさんをおどろかせたくてやったことをネズミくんにはなしました。

「これじゃあ、たしかにおどろいちゃうね」

 ますますげんきがなくなってしまったリスくんがかわいそうになって、ネズミくんはリスくんにこういいました。

「ボクもてつだってあげるから、おかたづけがんばろう」

 リスくんはうれしくなって、ネズミくんといっしょにおかたづけをがんばりました。

 ゆうがたになって、ごようをすませたおとうさんと、おかあさんがおうちにかえってきました。そして、おうちのなかが、ピカピカになっていて、とてもびっくりしてしまいました。

 ソファには、くたくたになったリスくんとネズミくんが、ぐっすりねむっていました。

 おしまい」