【小説】眠りの果てに 第二話:メイズリーク伯爵家

眠りの果てに
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第二話:メイズリーク伯爵家

 村を通り、町を通り、森を二つ通り、平原を走り抜けたところでようやく馬車の窓から城の姿が見えてきた。

 メイズリーク伯爵の住むエルド城と呼ばれる、森林に囲まれた白くて優美な城だった。

 思わず身を乗り出して見入るインドラに、それまで一言も口を開かなかった使用人がくすりと笑う。それに気づいたインドラは、はしたない行動をしてしまったと、急に恥ずかしくなって慌てて座り直して俯いた。

 耳まで真っ赤になって恥じ入るインドラの様子に、使用人の笑みはさらに深まっていった。

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